先日、ミドリ電化でこんな光景を見た。
エラいこってすぜ親方。
最後の追い込みの真っ最中のお昼時。
うちのマンションのお隣ビルが騒々しいのでございます。
火災報知器が鳴り響いております。
「早よ誰か消してぇなぁ」
ビルの火災報知器ほどあてにならない物はございません。
ここ1年の間に何度も誤作動で街中を騒がせているのであります。
5分、10分経てども鳴り止む兆しありません。
それどころか消防車のサイレンが鳴り始めるのでございます。
1台、2台と増え始め、消防車、はしご車、パトカー等々
サイレンをかき鳴らし隣のビルに集結してくるのであります。
「これはただごとではない!」
ワタクシ、仕事どころではありません。
一眼レフ片手にベランダへ馳せ参じるのでございます。
ビル内の人たちは全員外へ出され内部確認。
消防車到着後、約1時間。
消防隊員ビル内確認終了し、
拡声器にて異常なしと告げ事態収拾とあいなりました。
人騒がせなことであります。
今まさに金環日食でありました日本列島。
各所各地で早起きをし、空を見上げたのでありました。
生憎、ワタシの部屋からはビルに邪魔され見ることはできなかったのですが、
金環を見る人を見られたのでございました。
キンカンを観る人たち!
「ナニ!?ナニしてるのん?」
左上の女性
「ええわぁ〜!ロマンやわぁ〜」
「都会の片隅で観れるとは思わんかった〜。
記録記録」
「ねぇマーくん、あんな金色に光るリング、
ウチ欲しいわ〜」
「わかった!
オレが宇宙船のって取りにいったげるわ」
「アホ!なにロマンチックキメとんねん!
結婚せぇ言うとんのじゃこのボケ!」
つって。
只今、頭の中はHTMLやらCSSやらアルファベットが飛び交っておりますワタクシも
この春、新しい勉強をしている新社会人であります。
大阪本町辺りも、一見新の人たちで溢れかえっております。
ガンバレ!新社会人!
大阪市中央区の大手通にある「大手湯」。
銭湯であります。
その昔、この前の道をずっと西へ向かった平野町で勤めていたワタシは、
仕事で泊まりになる時よく利用させていただいた銭湯なのです。
在りし日の大手湯
最高気温が16.9℃を記録した暖かい大阪市内を
チャリンコで清々しく疾走しておりますと、
この通りにさしかかりまして。
されどあるべき大手湯がございません。
その地はブルーシートに覆われ、
中では解体作業が今まさに進行中という状況に
出くわしたのであります。
「あのぉ〜、ここ銭湯でしたよねぇ」
せっせと作業を進行されている現場監督さんらしき人に伺いまして。
「そうなんですよ、大手湯って言いましてねぇ」
「はぁ、閉店されたんですねぇ」
「皆さん残念がられてますね」
という訳で写真を撮らせていただきました。
時代の流れではあります。
しょうがないのであります。
ただ、ただ…。
大阪はそろそろ桜の季節であります。
約4年にわたって通い続けてまいりました住吉大社の「はったつさん」。
今月めでたく48体揃うという快挙を果たしました。
48体揃えるということはつまり「しじゅうはったつ」するという
語呂合わせでございます。
さて、48体を丁度格納できそうな
NTTのルーターが入っていた箱に詰めまして、
先日住吉大社へ向かったのでありました。
平日の別段行事も行われないお昼前だというのに、
そこそこお参り客が境内におられるわけです。
中には団体パックの外国人方が、日本の風俗を体感するべく
賽銭鈴に二礼・二柏手とぎこちない所作は微笑ましいものでございます。
ご本殿を抜け楠珺社へ向かいまして。
「仔猫ちゃんを48体持ってきました!」
溌剌と言い放つワタシに、
「おめでとうございます」と恭しくお辞儀をされました。
そう、満願成就おめでたいことなのであります。
仔猫ちゃんはお払いされ、新たに大きな招福猫と交換していただきました。
また、これから48体を目指すのでございます。
さぁさ、いまだ不景気のニッポンで満願成就のワタクシが
景気回復の上昇カーブを描いてまいりますか!
この「はったつさん」にかかっているのでございます。
どうも「はったつさん」は、四十八回4年間お参りを続けられていることが、
それだけで無事発達しているんだよって事らしいんですな。
ははは。

今年最後の仕事を終えました。
ま、3日までにあげないといけない仕事は年明けにするんですけども。
まずは仕事を打ち上げて、年越しをいたします。
本当に今年はいろいろありまして。
ああでもない、こうでもないと沢山考えまして。
結局答えが出ないまま大晦日を迎えたというわけであります。
来年はその答えを出しますよなんてことは思いません。
これも時の流れでございます。
逆らわず流されてまいります。
大晦日の夕暮れ時、
ワタシも年越しの買い出しに出かけましたショッピングストアライフ。
レジを通って袋詰めする棚の上、
買った商品を袋に詰めております。
隣には野球帽のつばを前にやったり後ろにまわしたり、
手持ち無沙汰の男の子。小学生、3、4年生ぐらい…。
そして横には袋詰めをしているお母さん。
徐にお母さん、男の子に話しかけるのでございます。
「なぁ、宿題やったんか、あんた」
ピクっと身体が反応したかと思いきや、
被っていた野球帽を落ち着いて脱ぎ、悠然としゃべり始めます。
「お母ちゃんな、宿題宿題ってな、あんまり言いな」
ワタシ、耳だけダンボで釘付けであります。
「なんや、あんたは言わな何もせんやないか!」
「うん、そうやな、お母ちゃんの言うてることは解る。
ボクは言う事聞けへんもんな。
でもな、ボクはボォッとして聞いてへんのんとちゃうんやで」
もうたまりません。
「なんやのん、意味があるとでも言うのんか」
「せや、ボクはな今宿題するより、本当に必要なことをしてるんやで。
そこを解ってほしいわ」
「ほぉ、おもろい。その大切なことってなんやねん」
「考えてみぃやお母ちゃん、小学校6年間ってあっという間やとおもえへん」
「はぁぁ」
「もう半分過ぎてもうたんやで」
おぉ、4年生か。
「それがどないしたんや」
「もう遊んでられるんは2年ぐらいや。びっくりするやろ」
「なにがびっくりや、あと2年も遊ぶつもりか」
「遊ぶよ、今遊んでたくさんおもしろいことするんや」
「アホ!勉強せんかい!」
「お母ちゃん、がっかりやわ。
今いっぱい勉強したってどないなんねんな。
まさるちゃん大学でても働いてへんやんか」
「アホ!人のこと言いな」
「な、そんなことよりこんな楽しいときに
宿題宿題で楽しまれへんかったらもったいないやろ。」
「……」
……。
「今はいっぱい友達といい想い出を作るんやで、わかってや」
「ほぉ、ほな想い出作りして宿題せんと学力も低下して、
友達と同じ学校行けんでもええねんな」
「い…」
「ええよ、ええよ、遊んどき。
お母ちゃんは想い出作りなんてどうでもええわ。
宿題せん言うんやったらこっちは契約不履行で
お年玉に影響が出るっちゅうことは覚えときや」
「あ、お母ちゃん。なに言うてんのかわからへんよ…」
「お年玉や!」
お母さん少年を振り切るように
大きい荷物を振り回し出口に向かうのであります。
「お母ちゃん…、お母ちゃん!」
少年はおずおずと母のあとを追っかけていくのでありました。
さぁ、ワタシも年越ししましょう。
いま楽しいお正月を迎えるべく年越しそばを作ります。
皆様よいお年をお迎えください。
※ちなみにこの親子の会話は本筋はこの通りですが、
細部にわたり脚色が入っております。だって全部覚えられませんもん。