2013年3月3日日曜日

玉ねぎ

玉ねぎに凝っているのである。

食べる玉ねぎである。

それまではジャガイモに凝っていたのだが、
今はもっぱら玉ねぎ。

今の季節、玉ねぎが旬なのか?
そんな事もさっぱり知らなかったのだが
玉ねぎが旨いのである。

今まで一向に見向きもしなかったこの食材。
俄然ハマっているのは、
多分に口がオッサンになっているからなのであろう。

一昨日はスライスしてサラダのように。
昨日はあめ色になるまでゆっくり炒めて。
今日は半分に切った玉ねぎを鍋でコトコト煮込み、
酢醤油でかぶりつく。

玉ねぎ三昧に明け暮れる日々で発見した事が一つ。
玉ねぎに包丁を入れるとき、必ず口にする歌がある。

「大きな玉ねぎの下で」
言わずと知れた爆風スランプの名曲である。

言わずと知れないのか?
世代の問題である。イイ歌なのだ。

そう間違いなく口ずさむのだ。
日本中の四十を超えたコックさん、
主婦、家政婦さんたちあたり。
きっと玉ねぎにまつわる、玉ねぎが歌詞なりに入った歌は
この歌しか無いのではないか。

そこで考えたわけだ。
今までこの世の中で取り上げられた事の無いものを
歌詞に取り入れた歌を作れば売れるんではないか。

それも使用頻度の高いもの。
食材で言えば、なんだ、キャベツか。なすびか。卵?
とびきり感動的なラブソングを作るのだ。
そうすればパブロフの犬よろしく、
キャベツが関わると無意識にキャベツの歌が口につく。

キャベツの千切りにいそしむ板場の見習いくんは、
修行の辛さを乗り越えるため心の中で歌い上げるのだ。
涙の修行は後年、キャベツのラブソングを想い出の曲として
大切にランクインしてくれるはずだ。

いかがか、プロのミュージシャンを目指す
ストリートミュージシャンの若人よ。

今度このオジさんは、舞茸辺りにハマりそうな気配なのだ。
早急に舞茸のラブソングを完成していただきたい。
切に願うわけだ。

しかし、玉ねぎと違って舞茸で涙を流すわけにはいかなさそう。

というわけで我が家は、
事務所としてお客さんを招き入れるスペースも
玉ねぎ臭満載である。
あしからず。

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