2011年3月6日日曜日

進化する技術

私のような超アナログ人間が、
今デジタルだか、ITだとかなんか
スゴい世界の片隅に存在しているのであります。


「あー、わからん!新しいソフトだとか、
 カタカナで言われたって知らんって!」
日々進化を続ける技術の中で、私はいつも怒っていたのであります。


私は目の前にあるものを自分の力で動かすことで
安心して業務を行っていたのであります。
それがパソコンの導入に伴い、
半分ほどコンピューターが勝手に処理して頂けるもので
「あらー、できたのねぇ」と。
何か頼りげなく依存して行くのであります。


つまり、何故こう完成して行ったのかのしくみまで
理解していないのであるから、
もしこのコンピュータが故障してしまったら
私にはどうすることも出来ないでいたのであります。


そういうことが過去に何度もあり、
私は本当にコンピューターを嫌っていったのであります。


そして世の中はどんどん進化を続け、
クラウド、フェイスブック、ツィッター、EPUB…。
もう収拾がつかないほど訳の分からない言葉が飛び交う
世の中になってしまいました。


私が請け負う仕事も進化に伴い、
それ相応のソフトで作業することを望まれてまいりました。
もう私は嫌で嫌でたまらず、この業界を去ろうかとまで思ったものでした。


でもこの不景気、そう簡単に次の職種が見つかるわけも無く、
ダマシダマシ新しいソフトを習得、
いや少し慣れて業務を全うしていたのであります。


そんなこんな暗黒の時代を過ごしてまいりました私が、
ここ数年心境が変わってまいりまして。
一昨年ぐらいでしょうか、業務でインデザインを使い始めた頃。
どうやらこの進化は、一つ完成させたモノを
たくさんのカタチに成型してアウトプットする技術なのではないか。
私、こう思い込んだのであります。
多分に間違いのある稚拙な分析でありますが、
私このとき本当にそう思い込み
嬉々として進化バンザイ!と喜んだのでございます。


だから、本当にやりたいことがあれば、
それに一番マッチした媒体にアウトプットすればいい。
その媒体が今加速して増えている。
その媒体がより個人に近付き、
安価で一人からでも発信できる部門が増えて行っている。
その部門をこちらが選んでアウトプットすればいいんだって
いうのがバツグンに嬉しいのであります。


本当は違うのかもしれませんが、私はそう思い込んだのであります。


すると、今まで困難に思えた自分のやりたかったことが
これら進化した技術によって実現するかもしれないのであります。


私、偉そうに申しておりますが、何一つできないのであります。
昨日も、このむだばなしがアップされたとき
ツィッターに掲示されるようセットするのですら
K氏にわざわざ来てもらいやってもらったぐらいですから、
なんかスゴいことをこの進化した技術を使って
世に知らしめるなんてことは無理なのでございます。


ですが、ちょっとだけ理解したんですよ。
日々進化している技術は、
歳を重ねる我々中高年を苦しめることではないんだと。


反対に少しでも便利に、楽しく過ごして行けるための技術なんだと。


でもしんどいんですけどね、
新しいものを理解したり受け入れたりすること。
それでもその先に楽しいことがいっぱいあるような気がして、
私は新しいものに触れて行こうと思うわけであります。

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