2013年1月18日金曜日

笑顔

年末年始と諸々撮りためたiPhoneの写真を眺めていた。
なかに、こんな写真があった。

「笑顔は幸せへの妙薬」

私の事務所、猛烈工房の今年の年賀状に
最大の挑戦は赤ちゃんが笑いだすオモシロ顔になる事と記した。
今も朝歯を磨きながら鏡に向かってオモシロ顔を練習している。

先日、本町界隈でベビーカーを押す母子が
信号待ちしている状況に遭遇。
後ろから母親に気付かれないよう赤ちゃんに視線を送った。

その気配を察知した赤ちゃんがこちらを向いた。
日頃の成果を試す時が来たのだ。

心持ち肩に力が入った私はオモシロ顔を連続して繰り出した。
ポカンとあっけにとられていた赤ちゃんは次第に口角が緩み、
目が三角形に変化し笑顔になった。

やった。
私は今年最大の挑戦をわずか半月で成し遂げてしまったのだ。

信号が青になった。
乳母車が急発進した。
お母さんが何やら身の危険を感じたのだろう。
私から出来るだけ早く遠ざかりたかったようである。

しかし、遠のいていく赤ちゃんは
今度キャッキャッと声を上げだしたのである。
これは紛れもなく私の完勝ではないか。

このことをある先輩に話してみた。
先輩曰く
「それは松岡君、キミの顔がデカイからやで」
バッサリ切り捨てられた。

「赤ん坊というのは顔の表情とか仕草など細かい動作を
 ハッキリ視認できているわけではないんだよ」
「だからキミみたいに顔がデカイと一つの表情も
 大きく動くから視認しやすいんやな。
 そこに悪意が感じられなければ赤ん坊は笑うんよ。

 でもキミの顔を見て笑った赤ん坊の笑顔を見て
 周りの大人が笑顔になっているんだから、
 大人がオモシロ顔になることはある種必要なことなんやね」
なるほど。
そういえばあの交差点では母親以外みんな
なんとなく優しい顔をしていたような。

「笑顔は幸せへの妙薬」である。

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